のののごはん【鎌倉野菜のパスタランチを落ち着いて楽しみたいなら。"Cafe Dining Nico Nico"】

休みが取れたので、紅葉を見に久々に鎌倉を訪れた。


平日も賑やかな小町通りの人混みを、少し避けるように左へ逸れてみる。




ふと顔をあげると小さな鳥居が見えて立ち止まった。



気付かずに通り過ぎそうになる、この隠れ家のようなお店が、本日お勧めしたいお店"Cafe Dining Nico Nico"だ。


朱色の壁に白いのれん。鎌倉の背景にぴったりの装いだ。


パスタランチと聞いて来たのに、まるで和食屋さんのような入り口に心が躍った。




店内は和モダンの配色が優しいカウンターの造り。眩し過ぎない陽の光と、柔らかい自然な調光が心地良い。


とても落ち着ける空間がそこにはあった。




可愛らしいメニュー表がお出迎えしてくれた。


着いたのは平日13時頃だったが、お客さんは女性が私達含めて5名だった。


店員さんも女性の方がひとり。調理はのれんの奥でされているので慌ただしさは消され、静かで穏やかな空気が流れる。




カウンター8席のみと、小さなお店だが狭さはまったく感じられない。
広めのカウンターに座りやすい椅子で、ゆっくりくつろげた。




まずは自家製パンが出された。
同じく自家製のオリーブオイルやパスタソースを付けてどうぞと勧められる。
ふわふわ柔らかくてしっとりとしたパンは、女性でもぺろっと食べられてしまう。


オリーブオイルも軽くてとても美味しいのだが、パスタが出てくるまでパンをとっておくのを忘れないように。




こちらが"豚バラと長いも、小松菜のオリーブオイルソース" のパスタ。


ここの自家製オリーブオイルはサラサラしていて口当たりが軽く、口の中でふわっとオリーブの香りが広がる。


ソースは油っこさや重みは一切無く、野菜の味がぎゅっとつめこまれた優しい塩味に仕上がっている。



豚バラがとても細かく切られていて、パスタに絡めて食べられる。豚肉の臭みや油のしつこさがまったく無かった。


たっぷりの小松菜に加えて、こちらも小さく切られた長いもが、噛んだ瞬間ほんの少しパスタをとろっとさせるのが楽しい。


鎌倉野菜の優しさたっぷりの味にホッと一息出来る。
このオリーブオイルソースは他の店では食べられない味だと自信を持って言いたい。




お次は "カキ (広島産) とナス、水菜のトマトソース"のパスタ。


山盛りの水菜はものすごくシャキシャキする。これが本当に美味しい。ソースが絡んでも最後までシャキシャキだった。


トマトソースは女性には油の多過ぎるものが特に多いが、こちらのソースはトマトが多め。柔らかいオリーブオイルとトマトの酸味が、細めのパスタに優しく絡む。


野菜がたくさん乗っているだけでなく、ソースにも野菜の味がたっぷりつめこまれている。



さらにこの大きな牡蠣!
パスタに牡蠣というと、火を通し過ぎて硬くなってしまった小さな牡蠣が出てくることがよくあるので、あまり期待せず頼んだのが本音だ。


しかしこの店のパスタの牡蠣は、一口で食べられないくらい大きくて、柔らかくてふわふわで、口の中いっぱいに甘くとろけた。


こんな牡蠣は初めてだった。生よりも柔らかいと感じた。
牡蠣好きの私は思わず目を丸くした。
疑って本当に申し訳ない。。






ランチに訪れたので、今回頼んだものはこれだけだったが、大満足だった。
パスタランチは自家製パンが付いて各種1000円。パスタ自体に鎌倉野菜が山盛りで出てくるので、サラダを付けなくても十分だ。女性に人気なのも頷ける。



裏に返すとワインバーとある。夜はワインバーになるようだ。
元はやはり和食屋さんだった場所をそのまま使っているという。たくさん並べられたワインが、和モダンの店内をオシャレに仕上げていた。



ランチのパスタとパンしかいただいていないが、それだけで この店はきっと何を頼んでも裏切らないと確信した。


そして、鎌倉に来たらここに寄る ではなく、このパスタランチを食べにまた鎌倉に来ようと思った。



鎌倉を散歩する機会があったら、是非この店に寄って見て欲しい。


落ち着いた空間と穏やかな味が、きっとあたたかく癒してくれるはずだ。







❑店舗情報
Cafe Dining Nico Nico

電話 0467-24-1994
住所 神奈川県鎌倉市御成町13-29
営業時間 11:00〜15:00,17:00〜22:00
定休日 火曜日







ちなみにこの記事の画像の数々、フォーカスと露出を別々に指定するためのカメラアプリは使用したが、後から画像に加工や修正は一切していない。

iPhone 4Sのカメラはこんなに綺麗に撮れるのだ。
ますます美味しい食事を撮りに出かけなければと思うのだった…。